Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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のちのなりひらぶんじ

後の業平文治

三遊亭 円朝

Leggi 後の業平文治 (のちのなりひらぶんじ) di 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 109.545 caratteri · 216 schermate

Aozora Bunko

までは不憫(ふびん)と思って助けて下さいよ」

と後(あと)へ退(さが)って小さくなって居りますと、件(くだん)の親熊はのそり/\とお町の前へまいりました。

町「さては是ほど頼んでも聞分けなく、私に噛付く了簡か、そんなら斯(こ)うよ」

と懐剣に手を掛けながらも、心の中(うち)に業平天神を祈り、どうぞ夫に逢うまではお町の一命をお助け下さいますようと、油断なく熊を見詰めて居りますと、熊は何やらお町の前へ持って来まして、又元の通り子の寝ている処へ帰りました。お町も少しは安心いたしましたが、さりとて眠ることもならず、其の儘にして居(お)ること一日二日、いよ/\熊も囓付(かみつ)く様子がありませんので大分気も落着きました。さア腹が減って堪(たま)りませぬ、ふと心付いて見ると、毎日熊が持って来ましたのは胡桃(くるみ)の実やら榧(かや)の実やら、乃至(ないし)芋のような物であります。

三十一

お町は余り腹が空(す)きましたから、前に積んである胡桃を取上げましたが、さア割ることが出来ませぬ、懐剣を出して割ろうかとも思いましたが、いや/\熊が見て自分を殺すと思い違い、万一の怪我でもあっては成らぬと気遣(きづか)いまして、歯に掛けて見ますけれども頓(とん)と割れませぬ、二つ持ってカチ/\叩いて居りますると、