Classici giapponesi con furigana
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のちのなりひらぶんじ
後の業平文治
三遊亭 円朝
Leggi 後の業平文治 (のちのなりひらぶんじ) di 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 109.545 caratteri · 216 schermate
事こそあれ、塵(ちり)ほども我が心に愧(は)ずるような行いをした事はない、それに如何(いか)なる因果の廻(めぐ)り合せか、重ね/″\の不幸続き、いよ/\今日という今日は死なねばならぬ事に成り果てました、今までの恩誼(おんぎ)はたとえ彼(あ)の世へ往(ゆ)こうとも決して/\忘れはせぬ、此の上は其方(そち)も山奥へ帰り、くれ/″\も用心して猟人(かりゅうど)や無法者に出会わぬよう、無事で達者で長生(ながいき)してくれよ、思えば/\、人間を助けるほどの情深きお前をば、何故(なぜ)天は人にしなんだか、世はさま/″\とは申しながら、甲斐なく思うぞよ」
と熊の頭(つむり)を撫でて暫く有難涙(ありがたなみだ)にくれて居りますると、熊も聞分けてか、悄然(しょうぜん)と萎(しお)れ返って居りまする。お町は涙を払いながら、
町「さア/\、もう覚悟の我が身、何(なん)の怖いこともない、早く帰ってくれ、さゝ帰ってくれ、まだ私(わし)を慕(した)っていますか」
と思わず熊の首のあたりに飛付きまして、よゝとばかりに泣き沈んで居りましたが、暫くして我に返り、
町「さゝ、夜(よ)でも明けて猟人に見付けられては其方(そち)が危(あぶな)い、早う帰ってくれ」