Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ふくしゅう

復讐

夢野 久作

Leggi 復讐 (ふくしゅう) di 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 23.695 caratteri · 46 schermate

Aozora Bunko

「ハハハハハ……ドウモそう性急に仰言っちゃ困りますがね。……婦人の心理というものは要するに、男にはわからない物だそうですから……」

「まったくです。全然不可解なんです」

「アハハ……イヤ……私も無論、御同様だろうとは思いますが……それじゃ、とにかくその事件の成行というものを伺った上で、一ツ考えさして頂きますかね」

「どうか願います……こうなんです。……品夫の父親というのは今から三十年ほど前に、親父の玄洋が、この村の獣医として東京から連れて来た、実松源次郎という男で、死んだ時が四十いくつとかいう事でした。生れは東北のC県で、T塚村という大村の、実松家という富豪の跡取息子だったそうですが、どうした理由か、故郷に親類が一人も居なくなったので、田地田畑をスッカリ金に換えて上京したものだそうです。そうして獣医学校に籍を置いて勉強しているうちに、同じ下宿に居た関係から私の養父の玄洋と懇意になったのだそうで……」

「ハハア。チョット……お話の途中ですが、その故郷の親類が一人も居なくなった理由というのは、今でもやはり、おわかりになっていないのですね」

「そうです。何故だかわからないままになっているのです……しかしタッタ一人その源次郎氏の甥というのが残っていたそうです。