Classici giapponesi con furigana
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おもいちがいものがたり
思い違い物語
山本 周五郎
Leggi 思い違い物語 (おもいちがいものがたり) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 44.840 caratteri · 88 schermate
彼はすばやい横眼で右衛門の顔色を見る、「――あのいかのぼりというやつですね、あれを大勢であげている、見るともなく見るとです、むろん私は歩きながらですが、二十人ばかりいたでしょうか、なかには十五六以上になる大きな子供もいましたが、またそのなかには大人の侍が二人ばかり、……自分のか伜のかそれとも弟のか、そこはわかりませんけれども、これが子供といっしょになって凧をあげているのには驚きました、貴方にも想像できると思いますがみっともいい図じゃあありません、ばかなまねをするやつがあるもんだ、どんな育ち方をしたものか、監督者の顔が見てやりたい、こんなふうに思いながらですね、ふと脇を見るとそこに、……そうですね、年にして六つか七つ、まあ八つにはなっていないでしょう、可愛い子供が泣いているんです」
「おれはもういちど云うが、おれは」
「いえわかってます、つまり要点ですからね、私だってそのくらいのことは忘れやあしません、それで要点なんですが、私としても侍であって、当城の藩士ともなればへたなことは出来ない、うっかりすれば殿さまの御名にもかかわるわけですから、……そこで私は聞いたんです」