Classici giapponesi con furigana
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きゅうこうじゅうさんじかん
急行十三時間
甲賀 三郎
Leggi 急行十三時間 (きゅうこうじゅうさんじかん) di 甲賀 三郎 (こうがさぶろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 11.724 caratteri · 24 schermate
「どうですて、もう済んだこっちゃが」
「いけません、人道問題ですよ。何にも知らないものに偽札を持たせて、虎穴に等しい所へ飛び込ますなんて」
「ほしたら詫るがな」
「詫るではいけません、相当の事をしなさい」
「相当の事てどうするのや」
「私に謝礼として五千円、この方に五千円、合せて一万円お出しなさい」
「え、え、そりゃ無茶やが」
この時のA――氏の驚いた顔は今でも忘れられない。猿が火中の栗を探って手を焼いたような顔だった。
「お出しにならなければ覚悟があります」木村は譲らなかった。
で、結局半泣きになりながら、A――氏は一万円の小切手を書いた。
所で驚いた事には木村氏は直ぐにその小切手をA――氏の令息に渡して、
「お父さんから金を出させる時はもう少し手際よくなさいよ」と云ってニコニコとした。