Classici giapponesi con furigana
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おんりょうしゃくよう
怨霊借用
泉 鏡花
Leggi 怨霊借用 (おんりょうしゃくよう) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 18.803 caratteri · 38 schermate
床屋の店に立掛ったのは五人男の随一人、だてにさした尺八に、雁がねと札を着けた。犬だって浮かれている。石垣下には、鶩が、がいがいと鳴立てた、が、それはこの川に多い鶺鴒が、仮装したものではない。
泰西の夜会の例に見ても、由来仮装は夜のものであるらしい。委員と名のる、もの識が、そんな事は心得た。行列は午後五時よりと、比羅に認めてある。昼はかくれて、不思議な星のごとく、颯と夜の幕を切って顕れる筈の処を、それらの英雄侠客は、髀肉の歎に堪えなかったに相違ない。かと思えば、桶屋の息子の、竹を削って大桝形に組みながら、せっせと小僧に手伝わして、しきりに紙を貼っているのがある。通りがかりの馬方と問答する。「おいらは留めようと思ったが、この景気じゃあ、とても引込んでいられない。」「はあ、何に化けるね。」「凧だ……黙っていてくれよ。おいらが身体をそのまま大凧に張って飛歩行くんだ。両方の耳にうなりをつけるぜ。」「魂消たの、一等賞ずらえ。」「黙っててくんろよ。」馬がヒーンと嘶いた。この馬が迷惑した。のそりのそりと歩行き出すと、はじめ、出会ったのは緋縅の武者で、続いて出たのは雁がね、飛んで来たのは弁慶で、争って騎ろうとする。