Classici giapponesi con furigana
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かいじんとしょうねんたんてい
怪人と少年探偵
江戸川 乱歩
Leggi 怪人と少年探偵 (かいじんとしょうねんたんてい) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 36.648 caratteri · 74 schermate
といって、出ていってしまうと、なにを思ったのか、すっと立ちあがって、ろうかへ出ていきました。
そして、うすぐらいろうかのすみに、身をかくすと、ポケットから、ぐにゃぐにゃしたビニールの仮面をとりだして、あたまから、すっぽりとかぶりました。れいの人形仮面です。
それから、せびろの上着をぬぐと、くるっと、うらがえしにして、また、それを着ました。うらも、おもてと同じように、できている、変装用の上着なのです。しかも、そのうらがわは、赤のひといろ、まるで道化師のようなまっかな上着でした。
そこへ、ろうかのむこうから、この家の主人の野村さんが、和服すがたでゆったりと、歩いてきました。みち子ちゃんが、とりもどせたので、すっかり安心しているのです。
それをみると、人形怪人は、ろうかのすみから野村さんの前に、ぬーっと、まっかなすがたを、あらわしました。
「あっ、きみはだれだっ」
野村さんが、びっくりして、どなりつけました。
「世間では、おれのことを人形怪人といっている。いうまでもなく、くれないの宝冠を、もらいにきたのだ」
たしかに人形の顔をもった怪物です。野村さんは、そいつが、はやくも、この家にあらわれた、すばやさに、おどろいてしまいました。