Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かいじんにじゅうめんそう

怪人二十面相/少年探偵団

江戸川 乱歩

Leggi 怪人二十面相/少年探偵団 (かいじんにじゅうめんそう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 212.130 caratteri · 422 schermate

Aozora Bunko

じゃ、ぼくの考えを申しましょう。それはね、賊は広告をしたかったのですよ。わたしは、こんなまっ黒なインド人ですよ、わたしは篠崎家のお嬢ちゃんをさらおうとしていますよ、と、世間に向かって、いや世間というよりも、篠崎のご主人に向かって、これでもかこれでもかと、告げ知らせたかったのです。そして、篠崎さんが、さては、インド人が本国から、のろいの宝石を取りもどしにやってきたんだなと、信じこむようにしむけたのです。

なぜでしょう。なぜそんな、ばかばかしい広告をしたのでしょう。

もし、ほんとうのインド人が、復しゅうのためにやってきたのなら、広告するどころか、できるだけ姿を見られないように、世間に知られないように骨を折るはずじゃありませんか。つまり、まるであべこべなのです。すると、その答えは、やっぱりあべこべでなければなりません。」

「え、あべこべといいますと。」

春木氏が、びっくりしたようにききかえしました。

ちょうどそのときでした。ふたりの会話の中のあべこべということばが、そのまま形となって、部屋のいっぽうの窓の外にあらわれたではありませんか。

ガラス窓のいちばん上のすみに、ひょいと人間の顔があらわれたのです。