Classici giapponesi con furigana
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かいじんにじゅうめんそう
怪人二十面相/少年探偵団
江戸川 乱歩
Leggi 怪人二十面相/少年探偵団 (かいじんにじゅうめんそう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 212.130 caratteri · 422 schermate
それはまるで機械じかけの人形が、カタンとひっくりかえるような、目にもとまらぬ早わざでした。
二十面相は、いったい何をしたのでしょう。窓の外へとびおりて、逃げさるつもりだったのでしょうか。しかし、明智探偵はうそをいったのではありません。この洋館のまわりは、ほんとうに数十人の警官隊がとりまいているのです。そのかこみを切りぬけて、逃げだすことなど思いもおよびません。
明智探偵は、二十面相の姿が窓の外に消えたのを見ると、急いでそこにかけより、地上を見おろしましたが、これはふしぎ、地上にはまったく人の姿がありません。
やみ夜とはいえ、階下の部屋の窓明かりで、庭がおぼろげに見えているのですが、その庭に、今とびおりたばかりの二十面相の姿がないのです。
「おい、ここだ、ここだ。きみはあべこべの理屈をわすれたのかい。おれはとびおりたのでなくて、昇天しているんだぜ。悪魔の昇天さ。ハハハ……。」
空中からひびく二十面相の声に、ひょいと上を見た探偵は、あまりの意外さに、思わず「アッ。」と声をたててしまいました。
ごらんなさい。二十面相はまるで軽業師のように、大屋根からさがった一本の綱をつかんで、スルスルと屋上へとのぼっていくではありませんか。