Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かいじんにじゅうめんそう

怪人二十面相/少年探偵団

江戸川 乱歩

Leggi 怪人二十面相/少年探偵団 (かいじんにじゅうめんそう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 212.130 caratteri · 422 schermate

Aozora Bunko

「お帰りなさい……。大成功ですね。」

部下の男はニヤニヤしながらいいました。何も知らないらしいのです。

「大成功? おやいや、何を寝ぼけているんだ。おれはマンホールの中で夜を明かしてきたんだぜ。近ごろにない大失敗さ。」

二十面相はおそろしいけんまくでどなりつけました。

「だって、黄金塔はちゃんと手にはいったじゃござんせんか。」

「黄金塔か、あんなもの、どっかへうっちゃっちまえ。おれたちは、にせものをつかまされたんだよ。またしても、明智のやつのおせっかいさ、それに、こにくらしいのは、あの小林という小僧だ。お手伝いに化けたりして、チビのくせに、いやに知恵のまわる野郎だ。」

部下の男は、首領のやつあたりにヘドモドしながら、

「いったいどうしたっていうんですか? あっしゃ、まるでわけがわかりませんが。」

とふしん顔です。

「まあ、すんだことはどうだっていい。それより、おれはねむくってしかたがないんだ。何もかもねむってからのこと。それから、新規まきなおしだ。あーあ……。」

二十面相は大きなあくびをして、フラフラと廊下をたどり、奥まった寝室へはいってしまいました。

部下の男は、二十面相を送って、寝室の外まで来ましたが、中からドアがしまっても、そこのうす暗い廊下に、長いあいだたたずんで、何か考えていました。