Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かいとうおう

怪塔王

海野 十三

Leggi 怪塔王 (かいとうおう) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 167.635 caratteri · 337 schermate

Aozora Bunko

もう一度、よんでみてはどうです」

「そうだね。じゃもう一度、声をかけよう」

塩田大尉は、また声をはりあげて扉にむかって博士の名をよびました。

すると、室内からは返事がありました。

「ああ、ああ、うるさい。わしは研究中だ。誰がきても会わんぞ。今日はだめだめ。帰ってくれ」

一彦はそれを聞いて、この調子ではとても博士は会ってくれないだろうとおもいました。

塩田大尉はと見ますと、どうしたものか顔を真赤にしています。

「大尉、どうしたのです」

大尉はこれに答えようともせず、何をおもったものか、ポケットから手帳と鉛筆とをとりだしました。そして扉の方をにらみすえるようにして、三たび博士の名をよびました。

すると室内からの返事が、きこえてきました。

「ああ、ああ、うるさい。わしは研究中だ。誰がきても会わんぞ。今日はだめだめ。帰ってくれ」

一彦が見ると、大尉は一生けんめいになにか筆記をしています。

意外な仕掛

1

「塩田大尉、そんなところで、なにを書いているんですか」

一彦は、いぶかってたずねました。

「おう、これだ。うーむ」

と、大尉は大利根博士の居間の扉をにらんで、呻るようにいいました。