Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かいとうおう

怪塔王

海野 十三

Leggi 怪塔王 (かいとうおう) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 167.635 caratteri · 337 schermate

Aozora Bunko

そして間近にちかづくエンジンの爆音!

飛行機だ!

わが監視隊に属する偵察機だ!

なんという大胆な行動だろう。このふかい霧のなかをついて、どんどん怪塔の方へ近づいて来る。

「ややっ、また出たな。なんといううるさい飛行機だろう」

怪塔王は、にがにがしいといった顔をしました。

「正面から来るやつなら、幾台でも落してやるんだが、癪にさわることに、このごろ敵の飛行機のやつは、こっちの舵器のあたりがよわいことを知っているとみえ、そこのところばかり攻めて来るので、あぶなくてしようがない」

そういって怪塔王は、あらあらしく舌打をしました。

追跡急!

1

海底から浮かびあがって、爆発する心配はなくなった怪塔ロケットでありましたが、さて空中にとびあがってみますと、こんどは深い霧にまきこまれ、さらに待ちかまえていた監視飛行隊にみつけられ、ひどく急な追跡をうけたのであります。

「ちくしょう、ちくしょう!」

と、怪塔王は配電盤をのぞきながら、たいへん怒っています。

「あっ、あぶない。また飛行機が……」

配電盤には、四角に切った窓のようなものが三つばかり明いていて、その奥の幕に白い霧がうごいているところがうつっていました。