Classici giapponesi con furigana
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かいとうおう
怪塔王
海野 十三
Leggi 怪塔王 (かいとうおう) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 167.635 caratteri · 337 schermate
相手は、自分を俘虜にしたいのであって、殺すつもりではないことを、はやくも見ぬいていたからです。
果して、ピストルをもっていない十人ばかりの敵が、合図とともにどっと押しよせてきました。
「おお来たな。そんなに俺に投げとばされたいか」
兵曹長は、敵の来るのを待たず、自分からすすんで敵の一人にとびつき、
「やっ!」
と、あざやかな巴投で、相手の体を水車のように投げとばしました。
あとの敵は、不意をくらい、その場に重なりあって両手をつきました。それをみるや、兵曹長は栄螺のような拳固をかためて、手もとに近い敵から、その頬ぺたを、ぱしんぱしんとなぐりつけました。いや、いい音のすることといったら。――
4
小浜兵曹長は、海ばたで、十数人の敵を相手に、格闘をつづけています。
「どうだ、降参か!」
と、叫んでは投げ、どなっては投げ、敵の荒くれ男をころがしました。
ルパシカ男も黒人も、地上に匐って、うんうんうなっています。
どーん。
どどどーん。
その時です。銃声が大きくひびいたのは。――
「ううむ」
小浜兵曹長は、ばったり砂上にたおれました。
敵はピストルを発射したのです。