Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かいとうおう

怪塔王

海野 十三

Leggi 怪塔王 (かいとうおう) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 167.635 caratteri · 337 schermate

Aozora Bunko

「そうか。そういうことなら、残念ながら、ひとまずここを逃げよう。どっちへ逃げるのかね」

小浜兵曹長は、おさまらぬ胸をやっとおさえました。

「わかってくれましたね。さあ、こっちへついて来て下さい」

帆村は、持って来た綱を、くるくるとまき、束にすると、それを肩にかついで、先に立ちました。横穴はかなり長く向こうへつづいています。

帆村と小浜の両人は、膝がしらが痛んで腫れあがるほど、一生けんめいに匐いました。

横穴はいくたびも曲りましたが、やがてついに尽きて、その代りにぽっかり洞穴に出ました。小浜兵曹長は、やっと腰をのばして、やれやれと背のびをしました。かなり広い洞穴です。じめじめしているのは、やはり海近いことをものがたっているのだと思われました。帆村は先に立って、岩をしきりに押しています。

3

帆村は、しきりに岩を押していましたが、そのうちに、ぽっかり穴があきました。とたんに、黄いろい光がすうっとはいってきました。

「小浜さん。ここが海底牢獄の秘密の出入口なのです。さあここから出ていきましょう」

「やあ、まるで冒険小説をよんでいるような気がするなあ。