Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かいとうおう

怪塔王

海野 十三

Leggi 怪塔王 (かいとうおう) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 167.635 caratteri · 337 schermate

Aozora Bunko

「大利根博士、僕は、いますこしで腰骨を折るところでしたよ。あ、おどろいた」

博士は、急に作り笑顔になって、

「全くあぶないところだから、いつも足下に気をつけていたまえ」

「はあ、ありがとうございます。なに、もう大丈夫です」と、帆村は博士の横に立ちあがり、

「そこでおたずねしますが、怪塔王が体をぶっつけた岩というのは、一体どの岩でしょうか」

「ああ、その岩かね、――」博士は口ごもりながらあたりをきょろきょろながめ、「ええその岩というのは――そうだ、たしかあの岩だったとおもうよ」

そういって博士が指さしたところを見ると、二人の立っているすぐ目の前に、渦巻く海水にとりまかれた一つの小さい島のような平な岩がありました。

3

怪塔王が体をうちあてたのはあの岩だと、大利根博士が指さしましたので、帆村が見ると、それはものすごい潮の流にとりかこまれた小さい島のような岩礁でありました。

「ああ、あれですか。ものすごい岩ですね。怪塔王の体は、あの岩にあたって、それからどの辺へ跳ねおちたのですか」

帆村探偵は、なにげなしにたずねました。

「ううん、それはこっちだ。あの岩礁の左の方だ」