Classici giapponesi con furigana
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かいとうおう
怪塔王
海野 十三
Leggi 怪塔王 (かいとうおう) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 167.635 caratteri · 337 schermate
気がついて見ると、いつの間にか、呼吸がたいへん楽になっていました。そして目をあけて見ますと、自分は岩のうえにながながと寝そべっているではありませんか。彼は夢を見ているような気がしました。
「怪博士は?」
彼は、がばとはねおきました。そしてあたりを見まわしたのでありますが、どうもさっきとは様子がちがっています。
一道の光が、眩しくさしこんでいまして、さっきの洞穴とはくらべものにならぬほど明かるい気分にみちています。
足元には、白い泡をうかべた荒潮が、或は高く、或は低く満ち引きしています。そして海鳴のような音さえ聞えるのです。
3
帆村探偵は、奇蹟的に一まず危難をのがれたことを知りました。
殺人光線灯をかけられようとした途端、彼はこんなものにうたれて体を焼かれるよりはとおもい、おもいきって海中に自ら身をなげたのであります。
ところが、体はそのままはげしい渦巻にまきこまれてしまい、彼も気をうしないましたが、その間に彼の体は海底をくぐって、岩の下をくぐりぬけ、そしてまた別のこの明かるい洞窟のなかに浮かび出たのです。そこはどうやら海からすぐ入りこんだ洞門らしいのです。