Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かいきじんぞうとう

怪奇人造島

寺島 柾史

Leggi 怪奇人造島 (かいきじんぞうとう) di 寺島 柾史 (てらしままさし) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 43.159 caratteri · 87 schermate

Aozora Bunko

「口ほどもねえ奴等だ。さア、われとおもわん者は、来い!」縮毛の大男は、仁王立ちになって、四辺を睨め廻したが、この勢いに辟易してか、誰もあとに続くものがない。

「誰もいないか、自信のある奴がなければ乃公が一番強いのだ。腕ずくで、宝物は乃公の自由にするまでさ」が、このとき、背後にいた水夫の一人が、二、三歩前に進み出で、

「いや、船長は、この乃公だ」と、力強く叫んだ。

「何に! どいつだ」

縮毛の大男が、振りかえった途端。

ズドン! と一発、銃声が起った。

「あッ!」胸を射貫かれて、大男は、もろくも、甲板に殪れてしまった。

ピストルを握った、豹のような水夫は、続けさまにピストルを乱射した。そして、中甲板を逃げまどう残りの水夫の背後に、一発お見舞申してしまった。甲板は血に染み、四人の水夫の屍骸が散乱した。ピストルを握った水夫は、会心の笑みをうかべて独言った。

「これで、きれいさっぱりした。宝船の主人は、つまり、この乃公だ」

彼は、麻縄でぐるぐる巻にされ、甲板に転がっている僕等に気がつくと、また、険しい眼付で、ピストルの銃口を向けた。

「待ちたまえ」僕は、落着払って云った。