Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ハムレット
怪奇探偵小説傑作選3 久生十蘭集 ハムレット
久生 十蘭
Leggi 怪奇探偵小説傑作選3 久生十蘭集 ハムレット (ハムレット) di 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 72.034 caratteri · 142 schermate
という題で書かれ、巴里の古文書保管所に保管されている。これを読むと、地底の風景の異様な美しさに思わず恍惚としてしまう。官能的美しさ。意外。驚異。重苦しい感動。一種の昏迷状態。そういう、さまざまな感覚に、しっかり、魂が掴まれて、巻を措くあたわざるの思いをさせる。ウインパーの「アルプス登攀記」は別として、これは、この世でもっとも美しい、奇異な旅行記である。
すこし、ここへ抜萃してみよう。
六月八日
朝の八時に、三人前後して眼を覚した。
どこからともなく、微かな光が射してくる。元気はだいぶ恢復していたので、大急ぎで、朝飯をつめこむ。
私は昨日から非常な渇をおぼえ、どんな悪水でも一滴得られたらと、それこそ、渇くような思いで地上の清洌な流れを瞼に思い浮かべた。
朝飯が済むと、ガンスは片手にランプを下げ、片手に斧を持って、邪魔な砂岩を砕きながら進んで行く。クワルツ土の結晶が砕けてランプの光に映じ、たとえようもなく美しい。幾度か、崩れかける側壁に度胆を抜かれながら、ゆるい勾配を下って行くうちに、いっそう空気が稀薄になって来た。しかし、微風のようなものが、時々、顔を撫でていく。