Classici giapponesi con furigana
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あしのうら
怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像
蘭 郁二郎
Leggi 怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像 (あしのうら) di 蘭 郁二郎 (らんいくじろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 109.233 caratteri · 223 schermate
機関手仲間では、先輩の、それでいて話好きの倉さんが、まっていた、とばかり声をかけた。
『…………』
『到頭やったのか。……やっぱり』
同じ仲間の順平が、源吉の萎れた顔を覗き見るようにしていった。
源吉は、
『え、やっぱり……っというと』
(怪訝しなことをいう)と訊きかえした。
『知らなかったのか、まだ。そりゃ悪かった、いや何んでもないんだ』
順平は、如何にも具合悪そうに、口を濁した。
然し、こうなると、いやなことのあった後だし、どこまでも聴きたくなるのは、人情だ。
『何んだい、やっぱり、というのは、……君たちに悪いことでなかったら教えてくれよ、俺、俺も人を一人轢いちまったんだから、気味が悪いじゃないか』
倉さんと順平とは、顔を見合せていたが、漸く倉さんが口を切った。
『源さん、源さんの轢いたってのは、あの岩ヶ根――Y駅とT駅の間の――カーヴだろう』
源吉は、胸の中を、見透かされたような、気味悪さを覚えて、ガクッと頷いた。
『あそこは、ひどいカーヴだ、おまけに山の出ッ鼻が、邪魔してるんで、まるで見通しが利かねェ、なんでも始めはトンネルを掘って真ッ直ぐにするつもりだったってェが、山が砂岩ばかりで仕方なしにあんなことになったそうだがね、魔のカーヴだ』