Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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あしのうら

怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像

蘭 郁二郎

Leggi 怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像 (あしのうら) di 蘭 郁二郎 (らんいくじろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 109.233 caratteri · 223 schermate

Aozora Bunko

中でも一番凄かったのは矢張り若い女の時で、これは覚悟の飛込みだったそうですが、そのせいか、ひどく鮮かにやられていました。丁度太腿のつけ根と首とを轢かれ、両脚はその腿のつけ根のところでペラペラな皮一枚でつながっていて、うねうねと伸びているのを見た時は、そしてそうなってまで右の手で着物の裾をしっかり抑えているのを見た時は、我れながらよくも独りで詰所までやって来たと、後からも思ったほどでした。その二三日は飯もろくに食えずに舌の根がひりひりするほど唾ばかり吐き散らしていたものです――、も一つこれは聞いた話なのですが矢張り十八九という若い女のポンコツがあって、検死も済んでさあバラバラになった体を集めてみたがどうも右の手が足りない、いくらその辺を数丁にも亘って調べても見当らないというのです。まさか野良犬が咥えて行ったのでもあるまいがというので色々調べて見ましたら既に車庫に廻されていたその轢いた電車の車輪の一つを、その掌だけの手袋のような手で、シッカリ握っていた――実に怕かったそうです。検車係が仕事用の軍手が置いてあるのかと思って、ひょいと取ろうとしたら関節からすっぽり抜けた若い女の掌で、その血まみれの口から真白い腱が二三寸ばかりも抜け出ていたそうで、苦しまぎれに、はっしと車輪を掴んだんでしょうがそれを取るのに指一本