Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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あしのうら

怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像

蘭 郁二郎

Leggi 怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像 (あしのうら) di 蘭 郁二郎 (らんいくじろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 109.233 caratteri · 223 schermate

Aozora Bunko

源吉は、助手から信号燈を受取ると、無遊病のように、歩き出した。

『アッ!』

源吉はよろよろっとよろめいたが、すぐ立ちなおった。

信号燈から円く落された光の中には恐ろしい有様が、展開されていた。

――そこには、ゴロンと二つの生首が転がり、二人分の滅茶滅茶になった血みどろな躰が、二三間先きに、芥のように、棄てられてあった。

(これは京子だが――)

も一つの生首を確めた時、源吉は、又新らたな驚きに打前倒された。

も一つの生首、それは恋仇き深沢の首だったのだ。

それどころか、二つの生首は、ゴロンと転がりながらも、なお、しっかりと密着していた。

生首と、生首の接吻!

恐ろしき深沢の執念!

タッタ今まで勝負に勝っていた源吉は、ドタン端で、深沢に、血の復讐を受けたのだ。

深沢は、それとなく後をつけて来たのか、或は、レールに横たわった京子の死骸に、恋する者の素早い直感で、源吉の計画を覚ったのだろう。そして、京子との不思議な、愉き心中……

(畜生、二人だけで死なして置くものか!)

源吉は、激しく狼狽した。

(待て、京子。俺も、俺も……)

闇の中に、ナイフが閃くと、源吉の躰は、くたくたと生首の上に頽れ、溝の中に転がり落ちた。