Classici giapponesi con furigana
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あしのうら
怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像
蘭 郁二郎
Leggi 怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像 (あしのうら) di 蘭 郁二郎 (らんいくじろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 109.233 caratteri · 223 schermate
「へえ、温室にアンテナがいるのかね、……なるほど、そういわれるとみんなついているようだ」
私は、そろそろ変な話になって来た、と思いながら、そのアンテナという温室上の、数条の空中線を見上げた。
「この温室は全部東西に縦に建っているんだ、その上アンテナを張ってある、というのは地球の磁力を利用しているんだよ。正確な測量で磁計の示す南北に、正しく直角の方向なんだ。尤も極の移動から来る誤差は、どうも仕様がない。それがハッキリ捉えることが出来たらもっと能率が挙るに相違ないんだが」
「磁力が肥料になるとでもいうのかね」
「というのは、磁力というものが鉄にのみ作用すると考えると同様な認識不足さ、それが一般の考えだろう――。君は『死人の北枕』というのを知っているかね。尤もこれは釈迦が死んだ時に北を枕にしていた、という伝説から来たものといわれているが、然し時々伝説という奴は真理をもっているもんだ。磁力線と並行の北枕というのが、理論上最も静かなる位置なんだからね。その磁力線を直角に截る方向に置き、それをアンテナと地中線を張って有効に捉えたとすれば、その僕の企てた増穫が不思議でもなんでもないじゃないか。