Classici giapponesi con furigana
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あしのうら
怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像
蘭 郁二郎
Leggi 怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像 (あしのうら) di 蘭 郁二郎 (らんいくじろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 109.233 caratteri · 223 schermate
このあいついで起った美少女殺人事件の下手人が、かつて自分をもペテンにかけた山鹿十介であることを、もう動かすことの出来ぬものであると、確く信じながらも、最後の一寸した躓きのために、ハッキリと断言することが出来ないでいるのだ。
そんなことを考えていると、
『やあ――』
畔柳博士が這入って来た。
『一寸、面白いものを見せますから一緒に来ませんか』
『何んですか……行くことは行きますが』
『実験ですよ、見て下さい私を――』
そういわれてみると、博士はいつもとは違って白ワイシャツに白の半ズボンを穿いていた。恰度、あのゆうべみた白服の男と同じ支度であったのだ。
門を出ると、春生も白ズボンを穿いてまっていた。三人は黙々としてZ海岸の方に急いだ。
間もなく、ゆうべの事件のあったそばまで来ると、
『鷺太郎君。ここでまっていてくれたまえ、私と春生君とが、ゆうべの二人のように草叢の中にはいって、私が消えてしまうから――』
『え――』
鷺太郎が、呆ッ気にとられている間に、もう畔柳博士は春生を連れて、漸く濃くなって来た夕闇の中を、進んで行った。それは恰度、ゆうべの悪夢の復習のように、そっくりであった。