Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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あしのうら

怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像

蘭 郁二郎

Leggi 怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像 (あしのうら) di 蘭 郁二郎 (らんいくじろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 109.233 caratteri · 223 schermate

Aozora Bunko

わしは全霊を打込んで手塩にかけてきたあの三人が、世の中に出されれば屹度好奇心の犠牲になることを知り切っている、見世物扱いを受けさせることが堪えられないのだ、わしはわしの苦心を見世物にしようなぞ、断じて思いもよらんことだ」

吉見は、その胡麻塩の髭のなかから眼を光らせ、のしかかるような激しい口調でいったかと思うと、こんどはまた急に、また哀願するように囁くのだ。

「いや、君はそんなことはないね、まさか君はあの三人をわしから引って行って、一と儲けをたくらむような、そんなことはあるまいね、――洋子たちは此処で充分幸福なのだ、そっとして置いてやってくれたまえ、それに、この素晴らしい大事業の名誉を、わしのために守ってくれるなら、わし自身が発表するまで君だけの胸に畳んで置いてもらいたいのだが……」

「むろん、そんなこといいやしません、ぼくは香具師じゃありませんからね」

「そう、ありがとう……、植物人間はまだわしが充分と思うまで完成されていないのだ、それがしっかり完成するまで他人に知られたくはないのでね」

「よくわかってますよ、――万一ぼくが口をすべらしたからって、第一地図にもない沼のほとりで遭ったこの出来事を、そのまま信じてくれる人なんぞあるものですか」