Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かいせいガン

怪星ガン

海野 十三

Leggi 怪星ガン (かいせいガン) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 113.544 caratteri · 227 schermate

Aozora Bunko

かれの唇は、こうふんのために、ぴくぴくとふるえている。

「どこに見えるといって、われわれは怪星ガンの腹の中にはいっているんだから、外を見て見えるものはみんな怪星ガンの一部分だと思うよ。これはいまのところわたしだけの推理だがね」

帆村荘六の顔は、死人の面のように青く、こわばっている。

「では、あの塔みたいなものも、怪星ガンの一部分なんですか」

「それはたしかだと思う」

「でも、へんですね。星というものは、ふつう表面が火のように燃えてどろどろしているか、あるいは表面が冷えて固まっているものでしょう。ところが、怪星ガンはそのどちらでもないようですね。なぜといって、火のように燃えている星なら、ぼくたちも、たちまち燃えて煙になってしまうでしょうが、このとおり安全です。おじさん、聞いている?」

「聞いているよ」

「また、怪星ガンが表面が冷えかたまっていて、地球や月のような星なら、その星の腹へ、ぼくらのロケットをのみこむといっても、できないじゃありませんか。だから、怪星のとりこになっているといわれても、ぼくは信じられないや」

そういって三根夫は、帆村の返事はどうかと、顔をのぞきこんだ。