Classici giapponesi con furigana
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かいせいガン
怪星ガン
海野 十三
Leggi 怪星ガン (かいせいガン) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 113.544 caratteri · 227 schermate
ポオ君、見ていますか」
「見ているとも、帆村君」と助教授は帆村の肩へそっと手をかけた。
「まったくふしぎだね。こんな異変が天空に起こるという報告を、これまでに一度も読んだこともなければ、聞いたこともない。じつにふしぎだ。しかしこれは夢ではない。われわれは皆で、さっきからこの天の涯の異変をたしかに見たのだ」
「ねえ帆村のおじさん。ぼくは、とても大きい黒い袋のなかに包まれていくような気がします。おじさんは、そう感じないですか」
さっきから、だまってこの異常なできごとを見まもっていた三根夫少年が、このとき帆村の服のはしをひいてこういった。
「なに、黒い袋のなかに包まれていくようだと。……うまい。ミネ君。うまい表現だ。うまいいいあらわしかただ」
と、帆村が感心していった。
「なるほど、そのような感じだ」
隊長も、うなずいた。
「ああ、黒い袋の口が、ついに閉まる。みなさん見ていますか」
「見ているとも……」
一同は、いいようのない気味わるさをもって、天空にのこされた最後のせまい星の光りが消えていくのを見まもっている。
「あ、消えた」
「とうとう消えた。完全な暗黒世界だ」
「暗黒の空間なんて、はじめて見知ったよ。