Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かいたんしょうせつのはなし

怪譚小説の話

田中 貢太郎

Leggi 怪譚小説の話 (かいたんしょうせつのはなし) di 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 1813 caratteri · 4 schermate

Aozora Bunko

聞いてみると、将軍と呼ばれている魔神の犠牲にせられようとしていた。そこで郭は、娘を慰めて待っていると、果して轎に乗って数多の供を伴れた男が来た。郭は珍しい肴を献上するといって、鹿のを出すふりをして、その手を斬り落し、翌日血の痕をつけて往くと、大きな猪であったから殺して啖った。この幽怪録の話は、明の瞿佑の『剪燈新話』の中の申陽洞の記の粉本になっている。

またその叢書の『続幽怪録』の中にある定婚店の話は、赤縄の縁の伝説である。韋固という者が結婚の事で人に逢う約束があって、朝早く竜興寺という寺へ往ったところで、一人の老人が階段の上で袋にもたれて物を読んでいた。韋固がそれは何かと云って聞くと、男女の結婚の事を書いたもので、袋の中には赤い縄があるが、その縄で男と女の魂を繋ぐと、どうしても夫婦になるといった。そこで自分の結婚の事を聞くと、それは調わない、君の細君になる女は今年三つで、十七にならんと結婚はできないが、今それは乞食のような野菜売の婆さんに抱かれて、毎日市場へ来ているといった。韋固は忌いましいので、下男にいいつけて殺しにやった。下男は子供の額に斬りつけて逃げてきたが、後十四年して細君を迎えたところで、その細君は何時も花鈿を額へ垂らしていた。