Classici giapponesi con furigana
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きょうふのくちぶえ
恐怖の口笛
海野 十三
Leggi 恐怖の口笛 (きょうふのくちぶえ) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 60.713 caratteri · 122 schermate
そういう声の下に、大入道のような五十がらみの肥満漢が、ゼイゼイ息を切りながら姿を現わした。――どうやら二人は連らしい。
「大辻さん。赤星ジュリアの外に、もう一人若い男が殖えたぜ」
と、少年は小慧しい口を利いた。
「ほう、そうじゃなア」
そういうところを見ると、既に二人はジュリアが屍体のところへ来たのを知っていたらしい。
「皆さん。そこにある屍体を見るのはかまわないけれど、手で触っちゃ駄目だよ。折角の殺人の証拠がメチャメチャになると、警官が犯人を探すのに困るからネ」と少年は大真面目でいってから、大辻と呼ばれる大男の方に呼びかけた。「どうだい大辻さん。この殺人事件において、大辻さんは何を発見したか、それを皆並べてごらんよ」
「オイよさねえか、勇坊。みなさんが嗤っているぜ」
と大辻は頭を掻いた。
「まあ面白いこと仰有るのネ。あなた方は誰方ですの」
ジュリアは、眼のクルクルした少年に声をかけた。
「僕たちのことを怪しいと思ってるんだネ、ジュリアさん。僕たちは、ちっとも怪しかないよ。僕たちはこれでも私立探偵なんだよ。知っているでしょ、いま帝都に名の高い覆面探偵の青竜王ていうのを。