Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
きょうりゅうとう
恐竜島
海野 十三
Leggi 恐竜島 (きょうりゅうとう) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 98.662 caratteri · 199 schermate
潮をがぶりがぶりとのんだ。つい、ずぶずぶと沈んでしまって、あわてるからだ。そのたびにポチがさわいだ。
「これはいけない。海に負けてはいけない。夜が明けるまでは、この扉をはなしてはだめだ」
工夫はないかと考えた。
やっと思いついたことがある。首にかけていたナイフの紐を利用することだった。首から紐をはずして、扉のふちに割れているところがあるので、そこへ紐を通してくくりつけた。それから紐のあまりを、一方の手首にまきつけて端をむすんだ。
これはいいことだった。紐の力で、浮かぶ扉にぶらさがっているわけであった。手の筋肉は疲れないですんだ。そのかわり紐が手首をしめすぎて、少し痛くなった。玉太郎は考えて、紐と手首の間に、シャツの端をおしこんで、痛みをとめた。
睡くなった。睡くてどうにもやり切れなくなった。ポチがしずかなのも、ポチも睡くなって睡っているのかもしれない。
ずぶりと水の中に頭をつっこんで、はっと、睡りからさめることもあった。
“睡っちゃいけない。睡ると死ぬぞ”
そんな声が聞えたような気がした。玉太郎は自分の頭を扉にぶっつけた。睡りをさますためであった。玉太郎の額からは、血がたらたらと流れだした。