Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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きょうりゅうとう

恐竜島

海野 十三

Leggi 恐竜島 (きょうりゅうとう) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 98.662 caratteri · 199 schermate

Aozora Bunko

「ポチ公。おぎょうぎが悪いぞ。ぺッ、ぺッ」

玉太郎は顔をしかめた。ラツールは大きな声で笑った。玉太郎も笑った。生命を拾った喜びは大きい。

恐ろしい丘影

雲がどんどん流れさって、太陽が顔を出した。

太陽の高さから考えると、嵐は五時間ぐらい続いたことになる。

「いったい、どこなんでしょう」玉太郎がきいた。

「さっぱり方角が分らない。太陽が、もうすこしどっちかへかたむいてくれると、見当がつくんだが、なにしろ太陽は今、頭のま上にかがやいているからね」

赤道直下だから正午には太陽は頭のま上にあるのだ。筏の上に立つと影法師が見えない。よく探して見れば、影法師は足の下にあるのだ。

「どっちを見ても空と海ばかり……おや、島じゃないでしょうか、あれは……」

玉太郎は、筏のまわりをぐるっと見まわしているうちに雲の下に、うす鼠色の長いものが横たわっているのを見つけた。

「あれかい。あれは雲じゃないかなあ、僕もさっきから見ているんだが……」

「島ですよ。山の形が見える」

雲はどんどん動いていったので、やがて島であることがはっきりした。二人の喜びは大きかった。筏の上で、おどりあがって喜んだ。