Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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きょうりゅうとう

恐竜島

海野 十三

Leggi 恐竜島 (きょうりゅうとう) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 98.662 caratteri · 199 schermate

Aozora Bunko

ポチの声はしているが、それに近づいたようには聞こえない。

「どこでほえているのかなあ」玉太郎は首をかしげた。

「まるで地面の下でほえているように聞える」

「地面の下なら、あんなにはっきり聞えないはずだ。どこかくぼんだ穴の中におちこんでほえているのじゃなかろうか」

「ほえているのは、こっちの方角だが、どこなんでしょう」

玉太郎は沼のむこう岸をさした。

そのときだった。とつぜん大地がぐらぐらっとゆれはじめた。

「あっ、地震だ。大地震だ」

二人はびっくりしてたがいにだきついた。鳴動はだんだんはげしくなっていく。沼の水面にふしぎな波紋がおこった。が、そんなことには二人とも気がつかないで、しっかりだきあっている。

赤黒い島

その地震は、三十秒ぐらいつづいて終った。ほっとするまもなく、また地震が襲来した。

「あッ、また地震だ」

「いやだねえ、地震というやつは……」

ラツールは地震が大きらいであった。玉太郎としっかりだきあって、目をとじ、神様にお祈りをささげた。

そのような地震が前後四五回もつづいた。そしてそのあとは起らなかった。いずれも短い地震で、三十分間つづいたのはその長い方だった。