Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

あくりょうものがたり

悪霊物語

江戸川 乱歩

Leggi 悪霊物語 (あくりょうものがたり) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 8207 caratteri · 17 schermate

Aozora Bunko

いつも、いちど先生にお目にかかって、お話がうかがいたいと申しております。先生のことなら、きっと喜んで、秘密のアトリエを見せてくれますよ」

ひどくお愛想のいい店員であった。伴天連爺さんのアトリエは世田谷の経堂にあるのだという。ぜひ、その爺さんに紹介してくれとたのむと、電話で、先方の都合を聞いて見ますから、しばらくお待ち下さいといって、いちど電話を切ったが、間もなく返事が来た。

「先生、先方はよろこんでおります。今晩七時ごろに手がすくから、その頃おたずねくだされば、お待ちすると云っております。先生にくれぐれもよろしくと申しました」

そこで、大江蘭堂は、その晩、経堂の伴天連爺さんを訪問することにした。

経堂の駅で電車をおりて、教えられた道を十丁ほど行くと、街角に大きな石地蔵が立っていた。その向うは森になっていて、森のわきを歩いて行くと、生垣や塀ばかりの屋敷町で、ところどころに草の生えた空地があった。ボンヤリした街燈をたよりに、やっと目的の家にたどりついた。ガラスの割れた門燈が「日暮紋三」という表札を照らしていた。これが伴天連爺さんの本名なのである。

とびらもない門をはいって行くと、草の中に古い木造の洋館が建っていた。