Classici giapponesi con furigana
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わがあいするしじんのでんき
我が愛する詩人の伝記
室生 犀星
Leggi 我が愛する詩人の伝記 (わがあいするしじんのでんき) di 室生 犀星 (むろうさいせい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 116.728 caratteri · 231 schermate
「叔父さん」とさう云つて老師の酌をしたり、時々、軽い戯談口なぞを利く人であつた。鼻の高い、色のおそろしく白い女であつた。私の初めて見る女は少しも臆せず、丁寧に挨拶をした。若い女の口をひらくたびに見える真白な歯は、何か鮮やかな、ひとしほの秋冷を感じさせた。※(終わり二重山括弧、1-1-53)
※(始め二重山括弧、1-1-52)電灯は奥の一間にしかなかつた。絹子といふ女は、少し遅れて、やはり下駄の音に注意しながら、こつそりと離れにやつて来た。入口の硝子戸をあけた絹子さんの背後には、楓の葉が青く波うつやうに戦いでゐた。「あら、電灯がそちらにございませんのね、襖を閉めてしまつたら、貴方の方は真暗だし……」一寸女学生のやうな言葉つきであつた。年は二十四五位だらう。「敷居のところまで引張つて来て吊したらどうです。両方の部屋が明るくなるでせう」「ああ、さうね、真中に吊せばね」さう言つたが、一寸口籠つて、「それぢや、襖は開けとくの」絹子さんは、顔をあからめた。私も、ああさうか、下手なことを云つたと気が付いた。「この頃は、晩くなつて月が出るから、さうすりや随分明るくなるんだけれど」