Classici giapponesi con furigana
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わがあいするしじんのでんき
我が愛する詩人の伝記
室生 犀星
Leggi 我が愛する詩人の伝記 (わがあいするしじんのでんき) di 室生 犀星 (むろうさいせい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 116.728 caratteri · 231 schermate
その滑かな純白の胸のふくらみのゆれ動くのは実に立派であつた。
まことにあんな美しいものを見た事はない気がした。
威厳のある感じがした。
金網の周囲には多くの女や吾々が立つて見てゐた。
自分達は均しく感動した。
自分はその悲しみを見るのが白鳥にすまない気がした。
吾々の誤つてゐる事を卑しめられた
白鳥に知らしてやれないのを悲しく思つた。
自分はその悲しみを早く忘れてくれるやうに願つた。
千家の世界で眺めた生きものの姿が、粗雑と穉拙の表現にも拘わらず思うままに、こまかい効果をもたらしている。これらの作品構成は余りに純粋な考え方であって、今日これを読むと、もっと適当な彫りのある、洗練とかの時間を経た作品であれば、もっと効果があったのにと思われるくらいだが、千家元麿の場合はこれだけの盛り方で沢山ではないかとも思われるのである。その最後の一章で立ち直って自分の考えを述べているのも、かえって宜い。
千家は作ってこれを眺め、いじくり廻す体の詩人ではない、書き終るとすぐに雑誌とか新聞社に渡して了う人なのであろう、読み返したり書き加えたり、また読み直して手をいれることをしなかった詩人なのである。