Classici giapponesi con furigana
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わがあいするしじんのでんき
我が愛する詩人の伝記
室生 犀星
Leggi 我が愛する詩人の伝記 (わがあいするしじんのでんき) di 室生 犀星 (むろうさいせい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 116.728 caratteri · 231 schermate
をふたたび精読してみて、邪宗門秘曲一連の詩はやはりむかしとおなじで、解らないものがあった。解ったような解らないものがくり返されて、私をうやむやに印象させた。だが、ことばというものを生みつける白秋のことでは、どういう頭もかなわなかったごとく、二十一歳の私が活字の威厳と色彩の発見について、白秋をえらい人だと心に置いたことも今日とかわらなかった。『邪宗門』がちんぷんかんぷん解らなくとも、えたいの知れぬ麻薬入りの活字があの中に封じこめられていることだけは、今日の私にも解るのである。
私は白秋編輯であるところの『屋上庭園』という詩の雑誌の広告を見て、それをまた直接白秋に宛て注文した。名もない一青年の注文葉書は、『屋上庭園』の逓送によってあるえにしをつないでくれた。これが白秋に文通した最初であったが、私は『屋上庭園』の詩をよんで見ても、やはり解らないものは解らないままだった。詩というやつは少々解らない胡麻化しの感じがいるものだというふうに、むつかしい象徴詩の意義とやらの解らない私は、そういう解釈を自分流にしていた。そして白秋の字らしい包み紙のしわを伸ばして、大せつにしまって置いた。