Classici giapponesi con furigana
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せんゆう
戦友
小川 未明
Leggi 戦友 (せんゆう) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 3699 caratteri · 8 schermate
」
「生死だけは、運命だからなあ。」
感じやすい、清らかな目つきをしている小西は、空を見上げて答えました。
この話が、わずか、三分間か、五分間にしか過ぎなかったけれど、二人には、たいへんに長い時間を費やしたごとく思われました。
「君は、芸術家だが、おれは工場で働いていた職工なんだ。だからおれの口から人生観などと、しゃれたことをいうのはおかしいが、人間の社会は、組み立てられた機械のようなものだと信じているのさ。」
「わかるような気がするよ。」
小西は、うなずきました。岡田は、言葉をつづけて、
「おれも、出征する十日ばかり前のことだった。平常からかわいがっていたくりの木がある。秋になっておはぐろ色に実るのを楽しみにしていたのに、このごろたくさんありが上がったり、下がったりして、とうとう枯れ枝をつくってしまった。それで、ありの上がれないようにと、綿で幹を巻いたのだ。最初はありのやつめ、綿に足をとられて、困っていたが、そのうちに平気でそれを乗り越えて下から上がっていくもの、上から、小粒な透きとおる蜜液を抱いて下りてくるもの、綿の障害物などほとんど問題でないのだ。