Classici giapponesi con furigana
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てしごとのにほん
手仕事の日本
柳 宗悦
Leggi 手仕事の日本 (てしごとのにほん) di 柳 宗悦 (やなぎむねよし) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 116.621 caratteri · 235 schermate
そこには軒並に曲物細工の店が見られます。歴史は相当に古いようであります。主に杉の柾目を使って曲物を作ります。柄杓のような簡単なものから、飯櫃だとか水桶だとか寿司桶など、色々と念を入れた品を見出します。よい品は二重三重に貼って、これを桜皮で縫って止めます。よい品は必ず二十年三十年と材を涸らしてからでないと作りません。ごく手堅い職人気質の残る仕事で、その出来栄には見事なものがあります。ここに手仕事の道徳とでもいうものを、まともに感じさされます。こういう気風が衰えて来た今日のこと故、尚更心を打たれます。
福岡市では「菱足」と呼ぶ鋏を売ります。左右の足に菱紋が刻んであるので、その名を得たのでありましょう。形もよく切れ味もよい品であります。福岡県内の三瀦郡木佐木村八丁牟田という所で、一時「花筵」の美しいのを作りました。随分盛に輸出したといいますが、よい仕事でした。岡山県のものと共に花筵の存在を語るものであります。色にもぼかしなど用いて綺麗なものがありました。輸出の仕事は盛衰がはげしいので、近頃はどうなったでしょうか。佐賀の町で売る赤塗の飯櫃も特色あるものといえましょう。