Classici giapponesi con furigana
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たんていかいわ げたをさがせ
探偵会話 下駄を探せ
海野 十三
Leggi 探偵会話 下駄を探せ (たんていかいわ げたをさがせ) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 2258 caratteri · 5 schermate
「――或はそうかもしれぬ。が、僕は犯人はひとりだと思うね。
――紐の結び方もひとつの鍵にはなり得るが、この場合そう問題になるとは思わない。……ある男、犯人が、偶然そのへんで知りあった闇の女と連れだって雑木山をさまよい、れいの笹藪のところで交渉を果す。場所といい、狼藉格闘などの跡の見られぬ点といい、明かに暴行ではないと思う。
――交渉を果した後の発作的な殺意が考えられるのだ。女と真夜中の雑木山をさまよううちにふっと抱いた殺意かもしれない。犯罪者によくある心理なのだ。一週間、二週間、犯罪の発覚したような様子がない。何かホッとすると同時に“これなら大丈夫”という気持が“もう一ぺんくらい”へ飛躍する。痴情でも何でもないんだ。この恐ろしい殺意の底にはこの犯罪者特有の心理――犯罪を行った場所へとそれとなく近寄って、何か確かめてみたい制止きれぬ心理衝動……発見されてはいない、という安全感の裡に潜む奇妙な楽しさ、現場へのなつかしさ、犯罪への郷愁とでもいった変態心理なのだが、この心理から生れる一種の気強さから再び第二の「裸体の女」を殺すようなことになったのだと思う。