Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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はせくらじけん

支倉事件

甲賀 三郎

Leggi 支倉事件 (はせくらじけん) di 甲賀 三郎 (こうがさぶろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 204.697 caratteri · 406 schermate

Aozora Bunko

支倉の奴は木で鼻を縛ったような挨拶をしやがったが、おかみさんが分った方でねえ、病気の方は医者にかけて治療させると云う事になって姪の奴は一先ず世話した人の宅へ引取って、それから病院に通わせると云う事になったのです」

「それから」

「それから、その詫の印にていんで、二百――ハヽヽッ、旦那兄貴はなんか言ってましたか」

「お前が支倉から二百両強請たと云ったよ」

「じょ、冗談ですよ、旦那、強請たなんて、強請ったにも何もまるっきり貰っちゃいませんです。話だけ二百両で片を附けると云う事になった翌日、姪の奴が行方知れずになったのです」

「ふん、で、金の方はどうした?」

「あっしゃ何でも支倉の奴が邪魔者だと云うので殺ったに違いねいと思って、飛込んで行ったのです。所が野郎落着き払って、逆にあっしに喰ってかゝるのです。貞が見えなくなったと云うのは貴様が隠したに違いない。早く本人を連れて来い。でなきゃ金は一文だって出せないぞ、って息巻くんでさあ、恰で云う事が逆なんでさあ」

「ふん、それからどうしたね」

石子刑事は早口に聞いた。

「あっしも黙っちゃいませんや、ね、旦那」

調子づいた定次郎は臭い息を吐きながら、