Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ぶんがくせいしんとひはんせいしん
文学精神と批判精神
宮本 百合子
Leggi 文学精神と批判精神 (ぶんがくせいしんとひはんせいしん) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 4003 caratteri · 8 schermate
自我がそれぞれのとりいそいだ転身の術によって自ら歴史の中に立つ気力を失った自我を託すべき地盤をさがし求めた。急速に移り動く何かのよりつよい力に自我の破船を結びつけなければならなかった。その力が、どのようなものであるかということを省察する責任を自分に向って求めることはもう止められた。人間的自己の尊重の精神は我から捨てられて、批評はそれぞれのそのような文学以前の現象、又そのような事情から発する雑多な文学現象の動機への肯定的尊重となり、その結果文学批評として本質的な客観性を失い、評価の力を失ったということは、避けがたい必然の成行であったと思う。
批判の精神という声さえ、憎悪をもって聞かれた当時の心理も、こう見て来れば肯けよう。批判の精神が人間精神の不滅の性能であることやその価値を承認することは、とりも直さず客観的観照の明々白々な光の下に自身の自我の転身の社会的文学的様相を隈なく曝すことになり、それは飽くまで主観的な出発点に立っている精神にとって決して愉快なことであり得ない。のぞましいことでもない。日本文学の歴史において一つの画期を示したこの自我の転落は、当事者たちの主観から、未来を語る率直悲痛な堕落としては示されず、何か世紀の偉観の彗星ででもあるかのような粉飾と擬装の下に提示され、そこから、文学的随筆的批評という