Classici giapponesi con furigana
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ふみほご
文放古
Leggi 文放古 (ふみほご) di Akutagawa Ryūnosuke (芥川 竜之介) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 4105 caratteri · 9 schermate
それが大のピュリタンなの。ピュリタンなのは好いけれども、お屠蘇も碌に飲めない癖に、禁酒会の幹事をしているんですって。もともと下戸に生まれたんなら、禁酒会へはいるのも可笑しいじゃないの? それでも御当人は大真面目に禁酒演説なんぞをやっているんですって。
「もっとも候補者は一人残らず低能児ばかりって訣でもないのよ。両親の一番気に入っている電燈会社の技師なんぞはとにかく教育のある青年らしいの。顔もちょっと見た所はクライスラアに似ているわね。この山本って人は感心に社会問題の研究をしているんですって。けれど芸術だの哲学だのには全然興味のない人なのよ。おまけに道楽は大弓と浪花節とだって云うんじゃないの? それでもさすがに浪花節だけは好い趣味じゃないと思っていたんでしょう。あたしの前じゃ浪花節のなの字も云わずにすましていたの。ところがいつかあたしの蓄音機へガリ・クルチやカルソウをかけて聞かせたら、うっかり『虎丸はないんですか?』ってお里を露わしてしまったのよ。まだもっと可笑しいのはあたしの家の二階へ上ると、最勝寺の塔が見えるんでしょう。そのまた塔の霞の中に九輪だけ光らせているところは与謝野晶子でも歌いそうなのよ。