Classici giapponesi con furigana
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ふみほご
文放古
Leggi 文放古 (ふみほご) di Akutagawa Ryūnosuke (芥川 竜之介) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 4105 caratteri · 9 schermate
つまり叔父の考えにすりゃ、あたしは主婦と云うよりも、従兄の遊蕩をやめさせる道具に使われるだけなんですもの。ほんとうに惘れ返ってものも云われないわ。
「こう云う結婚難の起るにつけても、しみじみあたしの考えることは日本の小説家の無力さ加減だわね。教育を受けた、向上した、そのために教養の乏しい男を夫に選ぶことは困難になった、――こう云う結婚難に遇っているのはきっとあたし一人ぎりじゃないわ。日本中どこにもいるはずだわ。けれども日本の小説家は誰もこう云う結婚難に悩んでいる女性を書かないじゃないの? ましてこう云う結婚難を解決する道を教えないじゃないの? そりゃ結婚したくなければ、しないのに越したことはない訣だわね。それでも結婚しないとすれば、たといこの市にいるように莫迦莫迦しい非難は浴びないにしろ、自活だけは必要になって来るでしょう。ところがあたしたちの受けているのは自活に縁のない教育じゃないの? あたしたちの習った外国語じゃ家庭教師も勤まらないし、あたしたちの習った編物じゃ下宿代も満足に払われはしないわ。するとやっぱり軽蔑する男と結婚するほかはないことになるわね。