Classici giapponesi con furigana
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いけぶくろのかい
文藝別冊[総特集]岡本綺堂
岡本 綺堂
Leggi 文藝別冊[総特集]岡本綺堂 (いけぶくろのかい) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 72.671 caratteri · 149 schermate
与兵衛 (じれる。)なにしろ遅いな。庄八、ここには構わずに早く行って来い。
庄八 はい、はい。
(庄八が起とうとする時、下のかたよりばたばたと足音して、大勢の見物客が男女入りまじって、どやどやと入り来たる。)
男甲 若旦那が怪我をしたというじゃありませんか。
大勢 (口々に。)どうしました、どうしました。
半七 ああ、いけねえ、いけねえ。むやみに這入り込んで荒しちゃあいけねえ。
(半七は片手に刀を持ち、片手で大勢を制する。おてるとお冬は角太郎を取りまいて泣いている。)
男乙 でも、若旦那が倒れているようだ。
女甲 ほんとうにどうなすったのだろうねえ。
(大勢はがやがや云いながら覗こうとする。)
半七 ええ、うるせえな。斬るよ、斬るよ。
(半七は持っている刀をふりまわせば、人々はおどろいてあとへ退りながら、まだがやがや云っている。)
――幕――
第二幕
神田三河町、半七の家。ここは茶の間で、小綺麗に片附けられ、拭き込んだ長火鉢や、燈明のかがやく神棚などがある。庭には小さい池がある。壁には子分等の名前をかきたる紙を貼り附け、それにめいめいの十手がかけてある。次の間の正面は障子、その外に入口の格子がある。