Classici giapponesi con furigana
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いけぶくろのかい
文藝別冊[総特集]岡本綺堂
岡本 綺堂
Leggi 文藝別冊[総特集]岡本綺堂 (いけぶくろのかい) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 72.671 caratteri · 149 schermate
半七 (なだめるように。)まあ、まあ、そんな短気は出さねえ方がいい。お前さんはそう一途に決めていても、世の中の事というものは白紙へ一文字を引いたように、無造作にわかるものじゃあねえ。ともかくも悪いようにはしねえから、この一件はわたしに任せて置きなせえ。
文字清 じゃあ、親分はまだわたくしの云うことを本当にしちゃあ下さらないんですか。
半七 その本当か嘘かを調べているのだ。まあ、まあ、せいちゃあいけねえ。
文字清 きっと調べて下さいますか。
半七 おまえさんに頼まれないでもわたしの役目だ。きっと調べてあげますよ。
文字清 いくら自分の子になっているからと云っても、角太郎を殺したおかみさんは、よもや無事じゃあ済みますまいね。お上できっとかたきを取って下さるでしょうね。
半七 そりゃあ知れたことさ。
文字清 それでもあのくらいの大きい家になると、内証で色々に手をまわして、いい加減に揉み消してしまうというじゃあありませんか。
半七 (笑う。)それも事による。いくら金を使っても、手をまわしても、人殺しが滅多に帳消しにゃあならねえから、まあ、安心していなさるがいい。
文字清 大丈夫でしょうか。