Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しゃよう

斜陽

太宰 治

Leggi 斜陽 (しゃよう) di Dazai Osamu (太宰 治) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 89.822 caratteri · 176 schermate

Aozora Bunko

ゆうべだってもう、ママの病気はそっちのけで、僕にさんざんのお説教だ。ケチなやつからお説教されて、眼がさめたなんて者は、古今東西にわたって一人もあった例が無えんだ。姉と弟でも、ママとあいつとではまるで、雲泥のちがいなんだからなあ、いやになるよ」

「でも、私はとにかく、あなたは、これから叔父さまにたよらなければ、……」

「まっぴらだ。いっそ乞食になったほうがいい。姉さんこそ、これから、叔父さんによろしくおすがり申し上げるさ」

「私には、……」

涙が出た。

「私には、行くところがあるの」

「縁談? きまってるの?」

「いいえ」

「自活か? はたらく婦人。よせ、よせ」

「自活でもないの。私ね、革命家になるの」

「へえ?」

直治は、へんな顔をして私を見た。

その時、三宅先生の連れていらした附添いの看護婦さんが、私を呼びに来た。

「奥さまが、何かご用のようでございます」

いそいで病室に行って、お蒲団の傍に坐り、

「何?」

と顔を寄せてたずねた。

けれども、お母さまは、何か言いたげにして、黙っていらっしゃる。

「お水?」

とたずねた。

幽かに首を振る。お水でも無いらしかった。

しばらくして、小さいお声で、