Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
きられたさに
斬られたさに
夢野 久作
Leggi 斬られたさに (きられたさに) di 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 20.352 caratteri · 41 schermate
と云ううちに亭主と女中が退って行った。
平馬は引込みが付かなくなった。そのまま床の前の緞子の座布団にドッカと腰を下して、腕を組んでいると今度は、美しく身化粧した高島田の娘が、銚子を捧げて這入って来た。
「……入らせられませ。あの土地の品で、お口当りが如何と存じますが……お一つ……」
平馬は腕を組んだまま眼をパチパチさせた。
「お前は……女中か……」
「ハイ……あの当家の娘で御座います」
「ふうむ。娘か……」
「……ハイ。あの……お一つ……」
平馬は首をひねりひねり二三献干した。上酒と見えていつの間にか陶然となった。
……ハテ。主命というても今度は、お部屋向きの甘たるい事ばかりじゃ。附け狙われるような筋合いは一つもないが……やはり最前の若侍が真実からの礼心であろう……。
なぞと考えまわす中に、元来屈託のない平馬は、いよいよ気安くなって五六本を傾けた。鯉の洗い、木の芽田楽なぞも珍らしかった。
沈み込む程ふっくりした夜具に潜り込む時、彼は又ちょっと考えた。
……これ程の心付けをするとあれば余程の路用を持っているに違いない。友川という旗元は、あまり聴かぬようじゃがハテ。