Classici giapponesi con furigana
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きられたさに
斬られたさに
夢野 久作
Leggi 斬られたさに (きられたさに) di 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 20.352 caratteri · 41 schermate
まだ左程、離れてはおるまいと存じまするで……」
「ああコレコレ。そのような骨を老体に折らせては……分別してくるればそれでよいのじゃが……」
「ハハ。恐れ入りまするが手前も昔取った杵柄……思い寄りも御座いまするでこの場はお任かせ下されませい。これから直ぐに……」
「……それは……慮外千万じゃのう……」
「……あ。それから今一つ大事な事が御座りまする。念のために御伺い致しまするが、旦那様は、そのお若いお方の讐討の御免状を御覧になりましたか……それともその讐仇の生国名前なんどを、お聞き及びになりましたか」
「いいや。それ迄もないと思うたけに見なんだが……」
「……いかにも……御尤も様で、それでは鳥渡一走り御免を蒙りまして……」
「……気の毒千万……」
「どう仕りまして……飛んだお妨げを……」
老亭主の佐五郎はソソクサと出て行った。……と思う間もなく最前の小娘が、別の燗瓶を持って這入って来た。ピタリと平馬の前に座ると相も変らず甲高いハッキリした声を出した。
「熱いのをお上りなさいませ」
平馬は何となく重荷を下したような気がした。
「おうおう待ちかねたぞ……ウムッ。これは熱い。