Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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だんきょうきぶん

断橋奇聞

田中 貢太郎

Leggi 断橋奇聞 (だんきょうきぶん) di 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 12.144 caratteri · 25 schermate

Aozora Bunko

「でも、私、どう言っていいか判らないのですもの」

秀英はそう言ってちょっと詞を切ったが、

「あの方は、これまで結婚したことがあるのでしょうか」

老婆はすかさずに言った。

「ありません、そんな方なら決して私が媒人はいたしません、あの方はそんな軽薄な方ではありません、ほんとにあの方は、人品と申し御標格と申し、お嬢さんとは似あいの御夫婦でございますから、お取り持ちいたすのでございます、私にまかしていただけますまいか」

秀英は点頭いた。老婆は安心した。

「では、あの方に知らして、喜ばしてあげましょう」

老婆は品物を包みの中に収めて帰ろうとした。秀英はその老婆の袂に手をかけた。

「お婆さんは、このことは、何人にも言っちゃ、厭よ」

「言うものですか」

老婆は夫人にも挨拶して家へ帰った。店へはもう世高が来て待っていた。世高は入ってくる老婆の顔色を見て事のなったことを直覚した。世高はそこで秀英に詩を寄せることにして家へ帰って往ったが、その夜も興奮して眠られなかった。

そして、朝になるのを待ちかねていた世高は、白綾の汗巾へ墨を濃くして七言絶句を書いた。

天仙なお人の年少を惜む