Classici giapponesi con furigana
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しんこざいくれんがのみちすじ
新古細句銀座通
岸田 劉生
Leggi 新古細句銀座通 (しんこざいくれんがのみちすじ) di 岸田 劉生 (きしだりゅうせい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 22.580 caratteri · 45 schermate
日本民族には民族として、世界に誇るべき趣味と、「内なる美」を持っていた。それは太古より徳川期から明治の初めまで栄えた。しかし、明治になって、西洋と交渉が生じ、物質文明が輸入され、どうしても一切のものが欧化しなくてはならなくなった時、日本人は、その審美をも、西洋から借りて来なくてはならなくなった。看板一つ造るにも、漆はすたれ、ペンキとなり、何を印刷するにも木版では間に合わぬのみか、洋風の意匠にはつりあわす石版となる。しかし、もと/\われ/\は西洋人ではなく、日本の審美こそは持っているけれど、西洋の審美は借りなくては内には生きていない。しかし用いないものは枯れる。こうしている中に日本の審美はその生気を失い、今日ではもう全く枯れてしまった。今日の日本人でたれか、昔の看板やのれんの意匠に匹敵するものを描けるか。しかし借りものを俄に自分の生れつきのものにする訳には行かぬ。かくて日本は今は全く、内部的に審美を失った国民となったのである。さてこそ、今日、和製の洋品が、どこともなく本当の舶来品とちがうのである。今日の電車の色や又は日用品の装飾、ペーパー、郵便切手の図案、小銭の図案、紙幣、一切これ等のものの色でも、意匠でも、何一つとして西洋のそれに及ぶものはない。