Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Leggi 新書太閤記 (しんしょたいこうき) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 176.911 caratteri · 353 schermate
「おまえが付いて行ってくれますか。於通には、途中の路用も、知る辺もないし、それに不破から先の山道や、長い江州路には、野武士や悪者がたくさんいて、先おととし、安土が攻め落されたとき、そこを迷うて怖ろしい目におうているので、今もひとりでは京都まで行けぬ心地が先立って……」
「何の、幾夜の泊りではなし、てまえがお付き申して行きゃあ造作アありません。――が、弱ったことにゃ三蔵めには、あすの朝の卯の刻(午前六時)までは、首を質に入れて乗りかかっている大役がある。そいつを見事果さねえうちは、この体を、どこへ動かすこともできねえので」
「だっておまえは、暢気にお酒をのんだりして、こんなにぶらぶらしているではありませんか」
「どういたしまして」
と、三蔵は大げさに反りかえって――
「一杯ひッかけたなあ、まず最初の犬山乗りこみと、ふんだんな黄金の力で、早いとこ人間の買占めをやり歩く大仕事が、まずまず思った通り運んだので、あとは今夜の亥の刻(午後十時)に、その御報告を池田勝入様のお耳へ確乎とお達しするという役目だけが一ツ残ってるんで……。それにゃあまだだいぶ時刻のいとまがあると思って、居酒屋でちょぴッとひッかけ、ひとつ、おふくろを驚かしてやろうと家へ寄ってみたわけなんでさ」